眞箏

四尾連湖 山梨県

自転車で行く聖地は“ゆるい”のか、それとも“ゆるくない”のかっ?!
四尾連湖は、知人に勧められてストックしておいた目的地だ。中央線始発で、甲府駅に降り立つ朝6時40分。
「…さっぶ」思わず呟いてしまう気温。電熱ベストの電源はとうに入れている。体幹が温かい分、今まで以上に足に冷気を感じる。寒いものは寒い。
朝日に照らされて茜色に輝く鳳凰三山と南アルプスを眺めつつ、輪行解除して走り出した。
身延線の踏切を渡ると、ゆるい登りが始まる。距離3kmで標高を約200mを上げ、帯那トンネル手前はなかなかゆるくない。
トンネルを抜け、山保の集落に向けてゆるく降る。集落内で再び登りに転じ、大きなカーブを2〜3回曲がったところでクライムオン。
山肌に沿って伸びる道を、ダンシングを混じえつつ登る。ゆるくない…!
それにしても、湖の気配を感じない。「本当にこの先に湖があるのかな?」半信半疑になりながら、最後の500m、15%の斜度を登り切る。最後の最後、ここが一番ゆるくないっ!

神秘麗湖とも、志比礼湖とも書く湖は、とても小じんまりとしていた。湛えられた水は深く青い。静かで、山に囲まれた雰囲気が良い。でも、来るとしたら夏か秋がベストだったな。オフシーズンの冬ではなかった。
湖畔にキャラクターの等身大ボードがあるらしいので、探してみる。2軒ある山荘の1軒が、まだ開いていた。
湖に面した山荘のテラスにキャラボードを見つけて、従業員の方に聞いてみると「うちは明日まで営業してます」との答え。撮影の順番を待つ間、山荘の中で休ませてもらう。薪ストーブにあたりながら甘いホットチャイを飲むと、強張った筋肉が、一口ごとにゆるんでいくような感じがする。
ところで聖地巡礼を気取ってはきたものの、件の漫画もアニメも、ちゃんと見たことがなかった。テーブルの上に積まれた原作漫画をこれ幸いと手に取り、チャイのお供に少し読む。
チャイを飲み、写真を撮り、そしたら仕上げに“野外活動”をしよう。瑞牆山ヒルクライド( https://www.road-quest.bike/posts/18362 )では出番のなかった、ガスバーナー、鍋、カレーメシ、インスタントコーヒー。今回は水もある。
湖畔のベンチとテーブルを借り、湯を沸かす。静まり返った空気の中で、ゴー!と燃えるバーナーの音だけが耳に入ってくる。
今この時間は“ゆるい”な、と思った。ここに来るまでのヒルクライムは、“ゆるくなかった”けれど。

八甲田ではないですが、入口付近の奥入瀬渓流にも紅葉がやってきました。青森山間部での紅葉は今週末くらいがラストかな

瑞牆山 山梨県

モデルルートとは若干異なりが、韮崎発で茅ヶ岳広域農道からアプローチし、ラジウムライン、そして瑞牆山のふもとの自然公園へ。趣の異なる道を一気に堪能できるルートでお気に入りです。写真は2018/10/21、色づきはじめでちょっと早かったかな